大人のニキビ治療にケミカルピーリングが有効
クリニックで大人のニキビを治療する方法として、ケミカルピーリングがあります。
ケミカルピーリングとは肌に酸性の薬剤を塗り、古くなった角質や毛穴に詰まった角栓・老廃物などを溶かして除去するという方法です。余分な角質を取り去ることで皮膚の新陳代謝を高め、肌の再生を促し、ニキビをはじめとする肌トラブルに効果を発揮します。
ケミカルピーリングで使用される酸は主にグリコール酸、クエン酸、乳酸、フルーツ酸などで、クリニックでは皮膚やニキビの状態によって使用する酸の種類を選び、濃度を決めます。
大人のニキビの原因として多いのは過剰な角質肥厚によって毛穴が詰まり、そこにアクネ菌が繁殖することです。
このような大人のニキビを治療し、悪化をくいとめ、新たなニキビができるのを防ぐには大変有効な方法です。
エステティックサロンで行われるピーリングはあくまで美容目的のものであり、酸も低濃度です。
治療を目的とする場合には、専門のクリニックで受けることが必要です。
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また治療後のケアについても医師の指示に従うことが大切です。
レーザー治療で大人のニキビを撃退
クリニックで行われる大人のニキビ治療方法として、レーザーを使ったものがあります。
弱い出力で皮膚の浅い部分に働きかけ、大人のニキビやニキビ跡を治療していきます。
ニキビだけをピンポイントで狙うので、他の健全な肌に影響を与えることがありません。
方法にはいくつかの種類があり、症状によって選ばれます。
炭酸ガスレーザーは化膿した白ニキビに照射し、0.1ミリほどの小さな穴をあけ、中のコメドや脂質を溶解、排出させます。
殺菌作用があるため、炎症が静まり、再発しにくい肌に改善することができます。
クリアタッチレーザーは、2つの光の相乗効果と温熱効果でアクネ桿菌自体や皮脂腺にダメージを与え、しつこいニキビや大人のニキビを根本から改善します。
炎症性のニキビの赤みに効果があります。
フラクセルはニキビ跡の凸凹肌を新しい皮膚に入れ替え、なめらかな肌にします。
治療は10分ほどで済みますが、3~5回ほど通う必要があります。
しかし抗生物質の効かない方や、敏感肌でピーリングができない方などには効果的な治療法です。
クリニックのイオン導入が効果的
クリニックで大人のニキビの治療に「イオン導入」がよく行われます。
イオン導入とは、皮膚の表面に塗るだけではなかなか浸透させにくい美容成分を、微弱電流を流すことで浸透させていくという治療方法です。
ビタミンCなどの有効成分を表皮の下の真皮層にまでしっかり届けることができます。
電流を流すといってもごく微量なので、刺激を感じることはありません。
ただし妊娠している方やペースメーカーを使用している方は受けられません。
使われる酸で一番多いのはビタミンCです。ビタミンCには皮脂の分泌を抑える作用があります。
また、大人のニキビの原因となる活性酸素を抑える抗酸化作用も非常に高く、活性酸素で傷ついた肌を修復する働きもあります。
また美白効果もあるので、大人のニキビが跡になって残るのを防ぐ効果もあります。
しかしビタミンCは体内では合成できないので、外から補う必要があるのです。
イオン導入はケミカルピーリングの後に行うとより効果的です。
ケミカルピーリングで余分な角質を取り除いてから行うと浸透効率が高まります。